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保険収載されたロボット支援下手術 医師の膨大な訓練と適用の見極め必要 (1/2ページ)

 小さな穴から先端に医療機器のついた医療機器を挿入し、医師が遠隔操作で手術を行う「ロボット支援下手術(ダヴィンチ)」は、前立腺がんの前立腺全摘術で2012年に保険収載された。

 今や前立腺がんの手術では最先端治療から標準治療へと進歩した。ところが、ロボット支援下手術の中身をよく見ると、ロボットアームの先端についた鉗子(かんし)などの動きが、医師によって異なっていた。素早い医師もいれば、比較するとゆっくりの医師も。医療機器の操作に対する慣れもあるが、もうひとつ重要なのは経験といわれている。ダヴィンチをいかに使うか。そこに差が生じる。

 「ダヴィンチを動かすのは医師です。機械が判断して自動的に手術をするのではありません。まだ、そのような機械は、開発されていないのです。そのため、医師の経験によっては、術後の機能温存などに差が生じることがあるのです」

 こう話すのは東京医科大学病院ロボット手術支援センター長の大堀理教授。前立腺全摘術のロボット支援下手術を国内で最も多く手掛けるなど、前立腺がん治療のスペシャリストだ。

 「手術でダヴィンチを思うように動かすには、何百種類もの細かいステップを全て覚えなければなりません。何度も訓練して覚え、自然にステップを行えるようにしないと、技術に差が生じるのです」

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