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B型慢性肝炎、過去に肝障害なくても「進行」 20年前の検査で『大丈夫』と診断された人でも、もう一度 (1/2ページ)

 今年2月に「B型慢性肝炎」の新薬が発売された。この病気は無症状のまま進行するのが特徴。未治療だと20~30年かけて肝硬変や肝がんに移行する。過去に診断されて肝障害がなかった人でも、進行が見つかる場合があるので注意しよう。

 【「大丈夫」でも進行】

 原因のB型肝炎ウイルスは、主に血液を介して感染する。感染の有無は血液検査で簡単に分かる。しかし、見逃されやすいのは、体内にウイルスがいても肝障害がなかった「非活動性(無症候性)キャリア」は治療の必要がないとされているからだ。武蔵野赤十字病院・消化器科(東京)の黒崎雅之部長が説明する。

 「感染者の8~9割は非活動性キャリアですが、その中に肝炎をぶり返して進行してしまう人がいます。20年前の検査で『大丈夫』と診断された人でも、もう一度、専門医のいる施設で検査を受けてもらいたいと思います」

 実際、肝がんで同科に紹介されてくる患者の3分の1は、本来ならB型慢性肝炎の治療をしなくてはいけなかった患者だという。

 【肝炎のうちに治療を】

 慢性肝炎の状態では、体のだるさを感じる人もいるが、ほとんど無症状のことが多い。この時点で治療を始めれば、肝硬変への進行を防げる上に肝がんになる確率は非常に低くなる。

 「肝硬変になっても初期では症状はありません。しかし、未治療で1年に肝がんになる確率は5~8%、10年放置すると50~80%。肝硬変の初期段階で治療を始めれば、肝臓の線維(せんい)化(固くなる)が改善されて、肝がんになる確率は4分の1に減ります」

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