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医学発展のために自らの遺体を…と思って献体を希望しても幾つか制約がある (2/3ページ)

 ■献体に供するには献体登録が必要。しかし、制約も多い。

 では、ここからは葬儀にまつわるさまざまな問題に詳しい、心に残る家族葬を運営する葬儀アドバイザーにお話を伺ってみた。そもそも献体とは何なのか。献体に供した、または献体を希望した場合の終活についてである。

 「どんな物事にも始まりがあれば終わりもあるものですが、それは人も同様です。生まれれば、いつか亡くなります。しかしその晩年をどう過ごすかは非常に難しい問題です。私の知人に、葬儀はいらない、自分が死んだら献体すると言っていた方がいました。献体を希望される方の理由はさまざまですが、中には経済的なことを考えてらっしゃる方もいます。そんな方たちと同様に、その知人も余計なことをせずに、シンプルにこの世から消えたいと願った結果、献体を希望したのかもしれません」

 死ぬことが避けられない以上、どのように死ぬかが重要なのかもしれないが、そう言ってはいられない事情もある。それが、生前の人間関係なのだろう。葬儀アドバイザーの話は続く。

 「献体に登録するといってもさまざまな制約があります。まず献体には家族の同意が必要となります。誰か一人でも反対がでると、献体は受け付けてくれません。さらに、大学などが負担してくれるのは火葬にかかる費用だけで、葬儀を行う場合は遺族が手配することになります。それ以外では、献体は登録希望者の住む地域の大学や団体に限られています。これは、死後献体を搬送するのに時間をかけられないためなのです。最後に、経済的な理由のみで献体を希望することも基本的には受付不可となっているようです。勿論、これらの条件をクリアして無事献体に登録できたとしても、後に遺族の反対に遭うこともありえます。自分の思うように最期を迎えたいという気持ちは充分に理解できますが、それは個人の希望であって、残された家族の気持ちと一致するかどうかは別ということなのかもしれませんね」

 確かに、どのように死ぬかを個人で決めたとしても、残された家族にしてみれば、状況によっては容認できない場合もあるだろう。さらに葬儀アドバイザーの話は、実に興味深い内容になっていった。

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