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【安達純子 血圧を下げる新常識】深刻な高血圧と2型糖尿病合併 少しの生活見直しでリスク減 (1/2ページ)

 高血圧症と2型糖尿病が合併していると、心筋梗塞や狭心症のリスクは高まり、そうでない人と比べて死亡率が高いことが報告されている。

 いずれも生活習慣に関わるだけに、減塩や総カロリー摂取の抑制、運動習慣の導入で、どちらの改善も可能だ。しかし、健診の異常数値が改善されると気が緩み、元の生活に戻ってしまう人もいる。「再び異常値が出たらがんばればいい」と思う人もいるが、このような状態が続くと、体内の異変は悪化の一途をたどる。

 生活習慣病の治療や研究を長年行う東京慈恵会医科大学附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也講師が警告する。

 「血圧や血糖値のコントロールは、ホルモンが関与しています。高血圧症や2型糖尿病の人では、ホルモンや自律神経などによる血糖・血圧を正常に調節する機能が破たんしているのです。食生活の見直しで数値がよくなっても、破たんした状態が続くため、食生活を元に戻して数値が悪くなると、さらに破たんが進行してしまいます」

 人間の体には、塩分濃度が高く血圧が上がれば、それを下げようとする仕組みがある。しかし、長年塩分濃度の高い食事を続けていると、下げようとする仕組みが破たんしてしまうのだ。

 壊れてしまった仕組みは元に戻らないため、放置すれば悪化する。一時的な食生活の見直しで、見た目の数値はよくなっても、破たんした仕組みを抱えているため、食生活を元に戻せば悪化するのである。

 「高血圧症や2型糖尿病の人は、食生活の改善を長く続けて、進行を食い止めることが重要といえます。薬の服用も有効ですが、基本は食生活の見直しです。長く続けられる方法をご自身で考えましょう」

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