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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「猛」》猛暑の中の出産 無痛分娩に憧れたが… (1/2ページ)

 16年前の今日、娘が生まれた。とても暑い日だったのになぜか、大阪の総合病院のクーラーは故障中。うだるような暑さのなかで陣痛に苦しんだ。出産ラッシュだったのか、10以上並んだベッドの上では陣痛中の妊婦が何人も横たわり、「まるで野戦病院のよう」と思った。そして、おなかを何度も刺されるような痛みにうなり、出産直前には大声で叫んでしまった記憶がある。

 その後、考えた。歯科で歯を削るときにも痛くないように麻酔を使うのに、なぜ、こんな痛みに耐えなければならないのだろうか-と。

 出産時の痛みを麻酔で和らげる無痛分娩(ぶんべん)に関心を持つ妊婦が増えている。一方で、死亡や後遺障害などの重大事故の報告が相次ぐ。多くは規模の小さい診療所で起き、大阪府和泉市の産婦人科医院の男性医師は、業務上過失致死に問われる可能性があるという。

 厚労省研究班の調査によると、日本での無痛分娩は2・6%とわずかだ。しかも、規模の小さい診療所で実施されることが多く、人員が整った一般病院で行われるのは、その3分の1。一方、米国では全分娩のうち60%(2008年)、フランスでは80%(2010年)が無痛分娩をしている。

 多くは、カテーテルを背中から腰の硬膜外腔に入れて麻酔薬を注入し、下半身の痛みを和らげる硬膜外麻酔法が用いられる。想像も入るが、無痛分娩が一般化している国では、適正な麻酔の使い方、麻酔医への教育などが行き届き、日本よりも安全に出産ができるのではないだろうか。「欧米では硬膜外無痛分娩の安全性は確立しており、重い合併症が出現することは非常にまれ」とホームページで説明する公立病院もある。

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