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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「がん患者が迷わず受け入れられる治療法」に挑戦 聖マリアンナ医科大学病院腫瘍内科准教授・砂川優さん (1/2ページ)

★聖マリアンナ医科大学病院腫瘍内科准教授・砂川優さん(40)

 大腸がんは、病巣の場所が大腸の右(盲腸、上行結腸、横行結腸)か、左(下行結腸、S状結腸、直腸)かで、予後や薬の反応が違う-。

 消化器科医の多くが「何となく感じていた傾向」を、昨年、根拠を示し学術論文として発表したことで、一躍医学会の注目を集めたのが、今回紹介する砂川優医師。今年7月から聖マリアンナ医科大学病院腫瘍内科准教授として臨床と研究に力を注いでいる。

 高校時代に見たテレビ番組でがん治療の難しさを知り、興味を持って医学部へ。その後も初志を貫き、腫瘍内科を専攻した。

 「腫瘍内科が関わるのは、基本的に手術が不可能な厳しい局面。それでも、新しいバイオマーカーを見つけたり、それに応じた新薬が開発されたりして、治療成果が高まる瞬間に立ち会えると、この仕事を選んでよかったと実感します」

 当初は、現在のように大学に残るとは思っていなかったという。

 「臨床一本で頑張るつもりでした。ところが、実際に勉強を始めてみると、学問を究めることの重要さを痛感するようになって…。今は臨床と研究が半々の割合。自分のような志を持つ者には“いい環境”を与えられていると思います」

 そんな砂川医師が目指すのは、「がん患者が迷うことなく受け入れられる治療法」の確立だ。

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