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【ぴいぷる】“毒虫先生”夏秋優さん「ヒアリにも刺されてみたい」 症状の経過知るため自ら実験台、情熱のウラに虫への深い愛 (1/3ページ)

 夏のキャンプなどで出くわす吸血性の蚊やブユに、毒を持つハチやムカデ。こうした厄介な「衛生害虫」の虫刺されによるかゆみや痛みなどのアレルギー症状を専門分野とする。その知識の源泉は、実際に虫に刺された体験の積み重ねにあるという。しかも、自ら進んでその餌食になるというから驚きだ。

 「刺されると命の危険があるオオスズメバチや当分仕事ができないセアカゴケグモなんかは避けていますが、国内にいる衛生害虫の50種類以上、ほぼ全てに刺されてみました。中でも毛虫の皮膚炎はすごかった。太ももにこすりつけるとひどくかゆくなったが、患部の皮膚症状が変わっちゃうといけないので、かけないのがとても辛かった」

 今年6月には、勤務先の兵庫医科大学病院に近い兵庫県尼崎市内のコンテナ置き場で毒針を持つ蟻「ヒアリ」の国内初侵入が確認され、各地の港で同様の事例が相次ぎ発生。7月27日には福岡市内の博多港で初の被害者も出た。

 「ヒアリには、ぜひとも刺されてみたいんですよ。いろんな虫に刺されているから『アナフィラキシー・ショック』(免疫の過剰反応)が起きるかもしれないので、もし刺される機会があれば、まわりに助けてくれる人がいるときにしようかと思ってます」

 虫嫌いでなくとも身の毛もよだつ話が次々と飛び出すが、なぜそこまでするのか。

 「患者さんは虫に刺された直後に病院に来ることは少なく、すでに炎症を起こしているので途中経過が分からない。刺されて何分後にどんな症状が起きるかが分かっていると、説明に信憑性が出るし、辛さも共有できる。キングコブラに噛まれるわけじゃないし、命に危険がない限りは刺されておきたいですね」

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