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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】在宅診療で高齢、要介護者の摂食・嚥下機能改善に尽力 寺本内科・歯科クリニック理事長・歯科院長の寺本浩平さん (1/2ページ)

★寺本内科・歯科クリニック理事長・歯科院長寺本浩平さん(42)

 最近注目度の高い「誤嚥性肺炎」。嚥下機能の低下などに起因する、高齢者に多い疾患だ。日本人の死因第3位の要因となっているこの問題に、在宅医療の領域で取り組む歯科医師が、東京・本郷にいる。

 寺本内科・歯科クリニックの歯科院長を務める寺本浩平歯科医師がその人。大学院では補綴(義歯)を専攻したが、当時の生理学教授の勧めで脳神経と痛みの研究を始め、カナダへ留学。帰国後に学位を取得すると、母校日大歯学部に設立された日本初の摂食機能療法学講座の教員に就任した。

 「動くはずの舌が動かない、出るはずの唾液が出ない、飲み込めるはずの物が飲み込めずに困っている人の多さを知り、深刻さを痛感しました」

 特に“義歯”を専門とする寺本氏にとって、入れ歯を治しても食べられない人の存在は大問題だった。そこで、それまで学んできたことを地域医療に還元したいと考え、大学を辞めて開業に踏み切った。

 主として要介護高齢者が対象なので、クリニックにいたのでは仕事にならない。自ら車を運転して訪問診療に出かける。多い日で10件の在宅での個別診療に加えて、施設での集団指導を行い、夜は頻繁に講演に呼ばれる。まさに席温まる暇もない忙しさだ。

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