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【安達純子 血圧を下げる新常識】脳梗塞の要因「心房細動」にならないために 「食生活の見直し」一朝一夕での効果は望めず (1/2ページ)

 高血圧症を自覚しないまま放置すると不整脈を招いてしまう。その仕組みは、どうなっているのか。よく理解して予防につとめよう。

 診察時の血圧140/90以上(単位・mmHg)は高血圧症と診断されるが、自覚症状に乏しく、「塩分を控えて食生活を見直してください」と医師からアドバイスを受けても、見直しは後回しになりがち。そんな状態が続いたある日、体調が悪くて受診すると、「不整脈」と診断されることも。知らぬ間に、心臓の電気信号が乱れて、動きが悪くなる心房細動という不整脈になってしまうことがあるのだ。

 「心房細動は、心臓で血栓を生じさせるため、心原性脳梗塞の最大原因となります。その要因には、高血圧による動脈硬化の促進だけでなく、心臓への負荷があるからなのです」

 こう説明するのは、東京医科大学病院健診予防医学センターの山科章センター長。日本循環器病予防学会の理事長などを歴任、高血圧などの生活習慣病や、それに伴う心臓病の予防などに尽くしている。

 「心臓から出た血液は、大動脈を通って全身に運ばれる。動脈硬化によって大動脈の柔軟性が失われると、膨らみの悪い大動脈に血液を押し出すことになるので、心臓の負担が増すのです。心臓の筋肉は肥大し、さらに進むと心筋の組織は変性して線維化する。これは心室だけでなく心房にも見られます。結果として、心房の電気興奮が乱れて心房細動になるのです」

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