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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「起立性頭痛」が特徴的な脳脊髄液減少症で的確な治療 山王病院脳神経外科副部長・高橋浩一さん (1/2ページ)

★山王病院脳神経外科副部長・高橋浩一さん(52)

 「脳脊髄液減少症」という疾患がある。脳脊髄液とはその名の通り、クモ膜下腔という袋の中を満たすことで、脳と脊髄を守っている液体を指す。その脳脊髄液が何らかの理由で硬膜から外に漏れだし、クモ膜下腔内の量が低下するのが脳脊髄液減少症。頭痛やめまい、吐き気、鬱症状など多様な症状を示す病気だ。

 中でも、寝ている状態から起き上がった時に頭痛が起きる「起立性頭痛」が特徴的で、慢性的にこの病気に悩まされながら、的確な診断と治療に結びつかずに苦しむ「頭痛難民」は多いという。

 東京・乃木坂にある山王病院の脳神経外科副部長を務める高橋浩一医師は、この脳脊髄液減少症のスペシャリストとして知られている。

 「頸部のむち打ちなどがきっかけとなって脳脊髄液が漏れることがある。しかし、この病気に詳しい医師が少ないことなどから、適切な治療がされず、患者の訴えにも『気のせい』と取り合ってもらえないケースもある」

 こう現状を憂える高橋医師。

 脳脊髄液減少症と診断されたら、液漏れを起こしている部分をふさぐ治療が行われる。患者自身の血液をその部分に注射し、その血液が凝固することで塞栓する「ブラッドパッチ法」と呼ばれる治療だ。

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