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【岸由利子 男のニオイ克服術】営業成績や出世にも響く? “スメハラ”防止はエチケット、ビジネスと健康に直結 (1/2ページ)

 体のニオイほど、自分では気づきにくく、周りにとって指摘しづらいデリケートな問題はない。とりわけ職場において、体臭や口臭について口にすることはタブー視される。それだけに、小欄でも取り上げた「スメルハラスメント」(スメハラ)が今、多くの職場で問題となるのだ。最終回は、いま一度、このテーマを通して、中高年男性が臭い対策をするべき理由について考えたい。

 昨今、インターネットやスマートフォンのSNSなど仮想現実のメディアを通して、外に向けての情報発信が活発になる一方で、上司と部下、同僚との会話や飲食の付き合いなどは減る傾向にある。

 「職場の人間関係の希薄化などの環境が、スメハラが起こる一因を作り出している」と話すのは、日本メンタルヘルス支援協議会の代表理事で心療内科医の田中利幸医師。

 「上司や同僚など、社内の誰かの臭いに悩まされていたとしても、それを個人的な意見として発言することに、多くの人は遠慮しがちです。その悩みを素直に打ち明けられる同僚などがいればいいのですが、誰とも情報共有できずに、一人で悩むケースが増えています」

 労働衛生コンサルタントとして、企業への指導やアドバイスを行う田中医師によると、職場で“臭いの被害”を受けている人には、控えめで心優しいタイプの人が多いという。

 臭いは誰にでもあるもので、体臭や口臭を完全になくすことはできない。

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