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【今飲んでるその薬大丈夫?】4つの病型に分けられる「高尿酸血症」 新薬は病型を問わず副作用が少ない理由

 尿酸値が高い状態(7mg/dl超)の「高尿酸血症」を放置していると「痛風発作」を起こすだけでなく、「腎障害」や「尿路結石」も合併しやすくなる。治療薬には「尿酸の排泄を促す薬」と「尿酸の生成を抑制する薬」がある。どのように使われるのか、日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員で「長瀬クリニック」(東京都板橋区)の長瀬満夫院長が説明する。

 「高尿酸血症は、尿酸の排泄が悪い『尿酸排泄低下型』、尿酸の産生が多すぎる『尿酸産生過剰型』、そして両方が合わさった『混合型』の3つ、また最近では『腎外排泄低下型』を加えた4つの病型に分けられます。これまでの基本は、検査で調べて、その病型に合わせて薬の種類を選択してきました」

 つまり、従来は尿酸排泄低下型には「尿酸排泄促進薬」、尿酸産生過剰型には「尿酸生成抑制薬」を使うような薬の選択が原則だった。しかし、近年は薬の選択に病型はあまり関係なくなってきているという。

 「長らく尿酸生成抑制薬は1種類しかありませんでしたが、2011年、40年ぶりに『フェブキソスタット』が加わり、その2年後に『トピロキソスタット』が登場しました。どちらも国産の薬で病型を問わず使えるので、とても治療しやすくなっています」

 尿酸生成抑制薬の2剤の新薬が使いやすいのは、従来の薬よりあきらかに副作用が少ないといわれている点もある。尿酸排泄促進薬の第一選択薬の「ベンズブロマロン」は、注意する副作用に重篤な肝機能障害があり、どういう人に出やすいのか予測ができない。新薬登場まで尿酸生成抑制薬の第一選択薬だった「アロプリノール」の注意する副作用は皮膚粘膜眼症候群(薬疹)などで、長期服用していると血球障害(血液成分の障害)を起こすとの報告もある。

 「新薬(2剤)であげられている注意する副作用は肝機能障害や過敏症です。しかし、これらの副作用が出たとしても重症にはなりにくく、服用を止めれば治る程度のものなので特に問題はないと考えています」

 だからといって従来の薬を5年、10年と飲んでいて副作用が出ず、尿酸値をコントロールできている人は、あえて新薬に変更することはしない方がいいという。いくら副作用が少ないといっても、新しい薬なので長期的な作用や副作用については今後も調査が必要だからだ。

 「尿酸降下薬は全般的に他の持病薬との相互作用は少ないですが、併用する場合は必ず主治医に伝えてください。市販薬や食品では、特に飲み合わせや食べ合わせで問題になるものはありません。胃粘膜を荒らさない薬なので、服用は1日1~2回、食前食後は問わないので持病薬の中でも使いやすい薬といえます」(新井貴)

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