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【血圧を下げる新常識】高血圧薬を飲んでいるのに心筋梗塞になるのはなぜか 何の前触れもなく…に要注意 (1/2ページ)

 最近、高血圧の治療薬には数種類の薬が1錠になった合剤も登場し、血圧のコントロールが行いやすくなったといわれる。高血圧は、心筋梗塞などの心血管病のリスクを高めるため、血圧コントロールは大切だ。ところが、高血圧の治療薬をきちんと服用し、診察室の測定で血圧140/90(単位・mmHg)未満の目標値をキープしていても、狭心症や心筋梗塞になってしまう人がいる。薬を飲んでいるのに、なぜなってしまうのか。

 「狭心症や心筋梗塞の基本的な原因は、動脈硬化です。高血圧の治療は大切ですが、それだけでは動脈硬化を防ぐには不十分なのです。肥満や脂質異常症、糖尿病によるリスクも考慮し、適切な薬の服用と同時に、食生活の見直しが不可欠です」

 こう話す千葉大学医学部附属病院の循環器内科科長の小林欣夫(よしお)副病院長は、心臓の血管内治療(カテーテルインターベーション治療)の世界的な権威だ。同科は、大学病院の中でも多くのカテーテルインターベーション治療を行っている。「米国の研究報告では、10代で2割弱、20代で4割弱、30代では約6割で、初期の動脈硬化が始まっていました。中年期以降、高血圧の治療を始めたときには、すでに動脈硬化が進行している可能性があります。結果として、高血圧の治療を受けていても、狭心症や心筋梗塞になってしまう方がいるのです」

 小林副病院長によれば、狭心症の多くは動脈硬化が進行し、心臓への血流が制限されることによって起こる。しかし、心筋梗塞は、狭心症を起こすほど動脈硬化がひどくなくても起こることがある。つまり、何の前触れもなく、心筋梗塞になってしまう人もいるから注意が必要だ。

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