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【日本人の死因3位!肺炎を招く「誤嚥」の恐怖】歯科医と連携し嚥下機能復活 胃ろうで栄養補給していた85歳女性が牛丼も食べられるように (1/2ページ)

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 東京都目黒区に住む小林佐知子さん(85)は、11年前に脳出血に見舞われた。幸い命は助かったが、その後遺症で昨年4月から嚥下(=飲み下す)機能が低下。誤嚥による肺炎を繰り返すようになる。

 昨年末にも肺炎で入院し、今年1月に退院。この時から在宅診療を担当する「えびす英クリニック」(東京都渋谷区)院長の松尾英男医師が解説する。

 「嚥下機能がかなり低下していたことと、肺炎を繰り返していることから、入院中に胃ろうが造設されていました。退院した時はすべての栄養補給を胃ろうを使った経管で行うようになっており、病院の主治医は退院後も続けるように家族に指示していたようです」

 たしかに、この状況で在宅に戻されると、多くは胃ろうによる栄養補給が継続されることになる。つまり、残された人生は口から食べられなくなるのだ。

 もちろん、そうすることで誤嚥性肺炎のリスクが下がるという考え方もある。病院側の判断は決して間違ったものとは言えない。しかし、「口から食べる」という行為を放擲(ほうてき)した人生はむなしいし、家族として簡単には諦めきれないのも事実だ。

 小林さんは脳出血後遺症により受け答えこそ決してクリアではないものの、認知症でもない。同居する2人の娘は介護に熱心で、「何とか口から食べられるようにできないか」と松尾医師に相談した。

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