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【日本人の死因3位!肺炎を招く「誤嚥」の恐怖】胃ろうに頼っていた85歳「口で食べる」喜び実感 主治医選びが“人生最大の楽しみ”変える (1/2ページ)

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 昨日に続いて、東京都目黒区に住む小林佐知子さん(85)のケースを元に、誤嚥性肺炎に対する医学的アプローチを検証する。

 小林さんは繰り返す誤嚥性肺炎で入院していた大学病院を、今年1月に退院。渋谷区にある在宅診療専門クリニック「えびす英クリニック」の松尾英男医師に往診を依頼する。

 松尾医師は小林さんの家族の強い要請を受け、東京医科歯科大学歯学部(文京区)の戸原玄准教授に往診を要請。その結果、それまですべての栄養補給を胃ろうに頼っていた小林さんは、“昼食のみ”の限定ながら「口から」食べられるようになった。

 戸原准教授が行うのは、この連載でも紹介してきた「口を限界まで大きく開ける」「頬を膨らませたり閉じたりを繰り返す」など嚥下(=飲み下す)のための体操の指導だけではない。食べた直後に、鼻から挿入する内視鏡で喉や気管支の状況を見て、嚥下の状況を視覚的に判断する。

 「小林さんの場合、内視鏡で見ると、わずかながら食べ物が気管に入ろうとしているのが見て取れます。ただ、これは健康な人でも起きる範疇(はんちゅう)。ご家族のサポートもあるので、当面はこのまま1日1回の経口食を続けていけると思います」(戸原准教授)

 しかし、誤嚥性肺炎を繰り返す患者のすべてが小林さんのような経過をたどれるわけではない。

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