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【日本人の死因3位!肺炎を招く「誤嚥」の恐怖】「嚥下マップ」で傾向を把握 あなたの近所に専門知識を持った歯科医師はいるか (1/2ページ)

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 高齢者に多い誤嚥性肺炎は、「寝たきり」になるとリスクが大きく高まる。横になっている時間が長いと、それだけで唾液などが気管に入り込みやすくなり、高齢者の中には気管に異物が入り込んでも、気付きにくい人がいることも背景に関係している。

 高齢者施設の入居者ならスタッフ(言語聴覚士や理学療法士など)が見守ってくれるが、在宅ではそうもいかない。家族がよほど丁寧に介護に当たれる環境がないと、誤嚥を未然に防ぐのは困難だ。在宅で寝たきりの人は、介護保険で訪問医による在宅医療を受けられる。要介護認定にもよるが、在宅歯科診療による嚥下(=飲み下し)機能の訓練(嚥下リハビリテーション)を受けられるので利用したい。

 「在宅診療を行う歯科医師は増えています。そのすべてが嚥下リハを行っているわけではないけれど、それでも数は増えています」と語るのは、東京医科歯科大学歯学部附属病院で在宅での嚥下リハに取り組む戸原玄准教授。歯科医院に通院できる人より、自宅を簡単には出られない高齢者のほうが明らかに誤嚥の危険性が高いことから、在宅による嚥下リハの重要性を早くから唱える。戸原准教授が、1枚のマップを見せてくれた。

 「摂食嚥下関連医療資源マップ」とよばれるこの地図は、全国のエリアごとの摂食嚥下障害患者の分布と、それに対応する医療従事者の需給状況を示している。これを見ると自分の住む地域は、嚥下リハに取り組む歯科医師が多いのか、不足しているのかが分かる。

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