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【司法書士 阿部亮のつぶやき世界一周】北の核実験から考える、水素爆弾とは何か 太陽が輝くのと同じ原理

 北朝鮮が3日に行った核実験は、爆発のエネルギーでマグニチュード(M)6・1と、直後に地盤の崩落でM4・6の地震を発生させた。爆発前後の衛星写真では、実験場付近の複数個所で大規模な山体崩壊が確認され、過去6回の核実験で蓄積された死の灰の飛散も懸念される事態に。

 今回の核爆発は、TNT火薬換算で160キロトン(広島の原爆は15キロトン)と推定され、その威力から水素爆弾らしいのだが、そもそも水爆とは何か? 調べてみた。

 原子爆弾は、原料となる不安定核(ウラン235やプルトニウム239)に中性子をぶつけ「原子核が分裂する反応」で、2個以上の核分裂生成物=放射性物質と中性子などに分裂し、その中性子が、次の不安定核にぶつかって…の連鎖反応が起こる。この反応の前後で、失われた質量がアインシュタインの「E=mc2式」のとおりエネルギーに変換され、莫大(ばくだい)な破壊力が生まれる。

 ただ、核分裂は連鎖反応の進行に一定の時間がかかるため、材料を増やしても最大で150キロトン以上の原爆はつくれない。

 そこで、さらに破壊力を高めたのが「水素の核融合反応」を利用した水素爆弾。普通の水素に中性子が余計に付いた重水素を原料に、同じ容器に入れた原子爆弾を起爆→超高温・超高圧環境をつくって、重水素を熱核融合させる。

 結果、水素の原子核2個が融合して1個のヘリウムに、同時に失われた質量がエネルギーに転換(太陽が輝くのと同じ原理)される。核融合は核分裂より反応時間が少ないため、すでに1000キロトン=メガトン水爆もつくられた。

 ■阿部亮 19歳で陸路を世界一周した高卒の法律家。司法書士法人新宿事務所の創業者。北海道札幌西高等学校卒業。卒業後、ミュージシャンを目指し18歳で上京。海外の音楽に触れ、誰も聴いたことがない音楽をつくりたいと19歳で陸路を世界一周する旅に出る。現在までに、ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に計10校の学校を建設している。

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