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【健康寿命UP術】脳卒中の“予兆”見逃すな! 早期治療で後遺症防ぐことが大切 (1/2ページ)

 健康寿命を延ばすには、寝たきりにならないことがなによりだ。寝たきりの原因はいろいろだが、生活習慣病などに関わる脳卒中は、中年期から注意が必要になる。

 厚労省の2016年「国民生活基礎調査」によれば、介護が必要になった原因の第1位は認知症、第2位は脳卒中だった。認知症の原因の約3割は、脳血管性認知症といって、脳卒中により脳の神経細胞が壊れたことに起因する。つまり、脳卒中は健康寿命を縮める最大ともいうべき原因になっているのだ。

 「脳卒中で要介護にならないためには、発症直後の早期治療により、半身麻痺などの後遺症を防ぐことが最も大切です」

 こう話す日本医科大学付属病院脳卒中集中治療科の木村和美部長は、脳卒中治療のスペシャリスト。

 脳卒中には、血管が詰まる脳梗塞、血管が破れるくも膜下出血や脳出血がある。中でも、脳梗塞には、血管に詰まった血栓を溶かす薬「t-PA」の投与と、血管にカテーテルという細い医療機器を入れて血栓を取り除く血管内治療があり、2つの治療を同時並行的に行うと、血流がスムーズに再開されて後遺症を防ぐことにつながる。

 「治療は、早く行えば行うほど効果的です。『t-PA』の治療は、発症から4時間30分以内にしか行うことができません。血管内治療も8時間以内。タイムリミットを過ぎると、これらの治療法はできなくなるので、初期症状を見逃さないことが重要といえます」

 木村部長によれば、脳梗塞の症状は、ある日突然起こるのが特徴だ。ただし、一過性脳虚血発作(TIA)では、血管が血栓で一時的に詰まるものの、血流が再開されることで、しばらくすると症状が消えてしまうため、「治った」と勘違いされがちだ。

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