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【竹内流 神社の神髄】境内には三越のライオン像も 三井グループの守り神「三囲神社」東京・向島 (1/2ページ)

 三囲神社は「みめぐり神社」と読む。語源は南北朝時代(文和年間、1352年~)の社殿改装の時に白い狐(きつね)にまたがった老翁の像が出現した。そしてその周りを狐たちが3度回ったのちに消えたことに由来する。

 御祭神は宇迦御魂之命(うがのみたまのみこと=おいなりさん)・恵比寿神・大黒神の三柱。

 元々は弘法大師・空海が祀った田中稲荷が起源である。この頃から神仏習合がなされていた。場所は浅草の言問橋の近く。春は神田川沿いの桜を愛でながら歩くのもよい。「隅田川七福神』のスタートの神社。

 なぜ、このようなマイナーともいえる神社を取り上げたかというと、実はこの神社は三井グループの守護神社なのだ。三越日本橋本店の屋上にも分社がある。もちろん三越も三井グループ。「三井家の越後屋(屋号)」の三越である。先祖は藤原道長といわれている。四男・長家の子孫が近江国三井を拝領したので三井家を名乗った。

 二十一代目の高俊が武士を棄てて質屋と酒造屋を開業し、越後屋となった。その子が三井八郎兵衛高利で三井家の当主は代々、八郎兵衛か八郎右衛門を世襲している。大名貸や農民貸で財を成した。延宝元(1673)年、52歳で江戸に出てきて「越後屋」を開き、天和3(1683)年から江戸・大阪・京都に両替商を開く。そして将軍家お目見えの立場をもらう。

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