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【中原英臣 医者のがん体験克服記】大腸がん予防に野菜をもう1皿、余計に食べるという生活習慣を

 前回、私は「エンシュア」で暮らしているといいましたが、毎日、かならず飲んでいるものがあります。それは350グラム以上の野菜をジュースにしたものです。理由は簡単で大腸がんを予防するためです。

 大腸がんの予防のためには野菜を摂取することが必要ですが、日本の厚生労働省は1日350グラム以上の野菜を食べるように勧めています。日本では男女とも350グラムをクリアしているのは長寿県として有名な長野だけです。

 ところが、政府が1991年から国民に1日350グラム以上の野菜を食べることを勧めてきたアメリカでは、2013年に男女とも350グラムをクリアしました。その結果、それまで多かった大腸がんが減りはじめています。

 ところが、日本はまったく逆の流れになっています。1980年頃までは、世界でも大腸がんの少ない国として羨ましがられていたのですが、最近では大腸がんが急増しています。実際、国立がん研究センターは2015年には大腸がんがトップになると予測しています。このようなことになってしまったのは、日本人が野菜を食べなくなったからです。

 1日350グラムの野菜といわれてもイメージできないので、アメリカの政府は「five a day(1日に5皿)」というスローガンを掲げ、国民に毎日5皿以上の野菜を食べてもらうことにしました。1皿の野菜はおよそ70グラムはあるから、5皿食べたら350グラムをクリアできるというわけです。

 最近の調査によると、日本人は1日に平均285グラムの野菜を食べていますから、350グラムに65グラム不足しています。65グラムなら1皿分ですから、日本人は毎日1皿だけ余計に野菜を食べればよいことになります。

 朝、昼、晩のどこかでもいいから野菜を毎日1皿だけ余計に食べるという生活習慣を身につけることが大腸がんの予防になります。明日といわず今日からはじめることをお勧めします。(山野医療専門学校副校長・中原英臣)

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