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【安達純子 健康寿命UP術】脳卒中患者の9割は睡眠時無呼吸症候群 無呼吸と大きないびきを繰り返すのが特徴 (1/2ページ)

 寝たきり原因の最大ともいうべき脳卒中は、脳の血管が詰まる脳梗塞や、脳血管が破れるくも膜下出血・脳出血と種類はいろいろあるが、医学の進歩で命を取り留める人が増えた。しかし、脳卒中によって脳がダメージを受け、後遺症が出てしまうと、自立した健康的な生活を営むことは難しくなってしまう。それを防ぐには、そもそも脳卒中にならないことが大切といえる。

 「脳卒中の患者さんの8~9割は、睡眠時無呼吸症候群です。このうち2~3割は、重症の睡眠時無呼吸症候群。生活習慣病を抱えていなくても、睡眠時無呼吸症候群で脳卒中のリスクは高くなるため、放置しないでいただきたいと思います」

 こう話すのは、日本医科大学付属病院脳卒中集中治療科の木村和美部長。

 睡眠時無呼吸症候群は、舌の根元が下がる、あるいは、脂肪などによって、寝ているときに気道を塞いで呼吸を止めてしまうことで起こる。肥満気味の人に多いといわれるが、アゴの小さいアジア人は、太っていなくても生じやすい。寝ているときに息が10秒以上止まると、無意識のうちに覚醒して息を大きく吸い込むため、無呼吸と大きないびきを繰り返すのが特徴だ。

 「いびきの状態は、ご本人にはわかりません。ご家族などから、睡眠中に息がとまっていると指摘されたときには、睡眠時無呼吸症候群を疑い、医療機関で検査を受けていただきたいと思います」(木村部長)

 睡眠時無呼吸症群の治療には、医療機器(CPAP装置)で人工的に空気を送り込む持続陽圧呼吸療法や、マウスピースの装着で舌の根が気道を塞がないようにする方法がある。国内では300万人の患者がいると推計されているが、治療を受けているのは10分の1にとどまるという。

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