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【栗原毅 サプリで認知症予防&健康長寿】晩秋から冬に元気が出ないのはビタミンD不足 日本人の半数が不足しているとの結果も

 台風18号の合間をぬって、北海道積丹(しゃこたん)町の特別老人ホーム「ゆうるり」の職員の研修会に行ってきました。テレビ電話を利用した遠隔医療相談を2011年から実施していました。町おこしに微力ながらお役に立てばとの思いから、積丹町をしばしば訪れていますが、入居者の方々が11月頃から元気が無くなってしまうのが気がかりでした。

 何故なのか? ビタミンD不足が考えられます。ビタミンDは紫外線を浴びることによって皮膚で産生されるという特性があるのです。食事で補わずとも、日の光を20分程度浴びていれば作り出せます。嫌われ者の紫外線ですが、われわれの健康に重要な役割も果たしています。骨や筋肉を強くする、免疫力を向上させる、それにうつ状態の予防(元気の素にもなる)に効果を発揮します。

 とはいえ、積丹町では晩秋になると日照時間が短くなり、日光を浴びる機会がめっきり減ってしまう。晩秋から冬、積丹町の高齢者の皆さまが、元気が出ないのは、ビタミンDが足りないことも大きな原因です。ちなみに、全国の高齢者施設での調査では、入居者の80%以上がビタミンD不足でした。

 積丹町のように物理的に日光を浴びることが難しい場合は、食事かサプリメントから摂ることになります。日本人の食事摂取基準では、1日当たりのビタミンDの摂取目安量として、成人では5・5マイクログラムが推奨されています。あんこうの肝・ウナギ・すっぽん・干しシイタケなどに含まれていますが、毎日食べられるものではありませんね。血液中のビタミンD濃度を調べてみると、日本人の半数が不足しているとの結果があります。

 積丹町では、老若男女のビタミンD濃度を測り、元気度と比べてみようという試みも始まりました。日の光のない冬場だけでもサプリメントで補うことも考えておかなければなりません。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。前慶応大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。

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