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【旅ソムリエ】鉄路の日本最東端へ!絶景135キロ「花咲線」の楽しみ キタキツネ、ルパン、最果ての雰囲気… (1/2ページ)

 JRの特急列車が行ける最東端の駅は釧路。そこからさらに東へ、全長135.4キロの線路が続いている。全線を走り通す列車は1日6往復のみ、「花咲線」との愛称を持つ日本最東端のローカル線に乗ってみた。(小牟田哲彦)

 釧路~根室間を結ぶ花咲線は、正式には根室本線の一部。だが、札幌方面からの特急列車はすべて釧路止まりで、花咲線区間への直通列車は1本もない。走る列車は1両編成のディーゼルカーばかりだ。

 過疎地域ばかりを走るから、利用客も少ない。昨年11月にはJR北海道が「自社単独では維持困難な線区」の1つに指定しており、将来の存続が危惧されている。道東の鉄道は、かつてはソ連を意識した国防上の存在意義が考慮されていた時期もあるが、株式会社の営業利益だけで考えれば当然そうなるだろう。

 釧路発車直後から、車内では携帯電話がしばしば通話圏外になる。やがて車窓右手に厚岸湾が迫り、厚岸に着く。デパートの駅弁大会で有名な「かきめし」の販売駅だが、今は駅売りの姿はなく、予約しないと到着時に買うことはできない。

 厚岸の町を離れ、厚岸湖のほとりをかすめて無人の原野へ。すると、急に列車が減速して「プワーン」と大きな警笛を鳴らした。前方を見ると、線路上にタンチョウヅルが1羽、ポツンと立っている。この区間では、車窓からエゾシカやキタキツネの姿を見ることも珍しくない。

 茶内や浜中の駅舎には、人気漫画「ルパン三世」の登場キャラクターの絵があちこちに飾ってある。浜中町は原作者モンキー・パンチ氏の出身地で、「ルパン三世」が町おこしに一役買っているのだ。

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