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【親を寝たきりにしない9つの処方箋】入院はできるかぎり避ける 「ピンピン・コロリ」実現へ、高齢になってからでもできること (1/2ページ)

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 中高年の多くが直面するのが、高齢になった親の健康問題だ。中でも「寝たきり」は、親本人はもちろん家族もできる限り避けたい状態である。防ぐために、本人や家族ができることは何か。近年明らかになってきた老年医学の専門医から、親や将来の自分を守るための、健康寿命を伸ばす方法を聞く。いわゆる「ピンピン・コロリ」を実現するためには、若いうちから健康を維持するのが最善だが、高齢になってからでもできることはある。その方法を9回に渡って紹介したい。

 まずお伝えしたいのは、「入院はできるかぎり避けなさい」ということだ。

 私たちは、病院に入院しさえすればまずは安心だと考えている。しかし入院して、病気は治ったけれども認知症になってしまった、寝たきりになってしまったという人の話を聞いたことはないだろうか。一部の高齢者は、入院期間中に「せん妄」になり、それをきっかけに寝たきりに移行してしまうことが少なくないのだ。

 せん妄とは、意識が混濁して、混乱した言葉遣いや行動を行うことで、若い人でも起こる。認知症の症状に似ているが原因は違い、多くは病気や入院、手術などによる環境の変化によって起こると考えられている。高齢者に起こった場合、すぐ元に戻る人もいれば、なかなか戻らず、戻っても認知能力が少し下がってしまう人や、戻らずに寝たきりに移行してしまう人がいる。

 高齢者の病状に詳しい、横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科の若林秀隆医師はこう話す。

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