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【血圧を下げる新常識】血管が硬いといわれたことないのに「動脈硬化」のナゼ 脂肪過多の食生活で20~30年かけて進行 (1/2ページ)

 高血圧の話題では、「動脈硬化が進み脳卒中や心筋梗塞など、血管に関わる病気のリスクを高める」として、「動脈硬化」という言葉が盛んに使われる。しかし、「血液検査の注射のときに、血管が硬いといわれたことはないし、動脈硬化ってよくわからない」と、素朴な疑問を抱く人は多いだろう。

 皮膚のように硬くなってタコが生じれば異変を感じやすいが、体内の血管は、直接触って見ることができないため、自覚症状がないと理解しづらいのだ。

 動脈硬化治療の第一人者、帝京大学臨床研究センターの寺本民生センター長が説明する。

 「血管は広がったり縮んだりして、血液を送り出していますが、高血圧で血管壁に圧力がかかり続けると、柔軟性が失われて傷がつきやすくなります。それが動脈硬化。その傷にコレステロール(脂質の一種)が入り込むと、瘤(こぶ)のように膨らみ、破れると血液のかたまりが生じて血栓になり、脳梗塞や心筋梗塞につながるのです」

 血管が「硬い」というのは、血管壁の収縮力が低下した状態ということ。高血圧で強い圧力がかかると、血管壁が圧力に耐えられず、ひび割れてしまうイメージだ。もろくなった血管壁が破れると、脳出血につながる。また、ひび割れに、血液で運ばれたコレステロールがたまって血管に瘤ができると、やがて、瘤が破れ、それを修復するために血液の成分が作用して血の固まりになってしまう。

 「国内の死因では、2位の心疾患の大半を心筋梗塞や狭心症の動脈硬化性疾患が占め、3位の脳血管疾患も動脈硬化に関わります。それを防ぐには、血圧のみならず、コレステロールのコントロールも重要といえます」

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