記事詳細

【健康寿命UP術】肥満から始まり認知症にまでつながる「メタボリックドミノ」 中年期から要注意 (1/2ページ)

 高齢で寝たきりなどになって健康寿命は短くなるが、「まだ先の話」と思う人もいるだろう。ところが、中年期からその道筋をつけてしまうことがある。

 厚労省の調査結果によれば、要介護が必要になった原因の第1位は認知症、第2位は脳血管疾患、第3位は高齢による衰弱。これらに関わるのが、中年期に起こりやすい「メタボリックシンドローム」だ。肥満や生活習慣病に始まり、脳卒中や心不全、認知症にまでつながる「メタボリックドミノ」が健康寿命を縮める。

 2003年に世界で初めて「メタボリックドミノ」を提唱した慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科の伊藤裕教授が説明する。

 「メタボは、日本語では代謝症候群と訳します。代謝というのは、エネルギー産生や必要な栄養素の合成・分解など、生きていくために必要な働きのことです。これが障害されると、年を重ねるごとに身体はフレイル(脆弱)に陥り、認知症にもつながります」

 代謝が悪くなると、お腹にたまった脂肪はエネルギーに変換されにくくなり、同じ量の食事でも太りやすくなる。血糖値のコントロールもうまくいかず、コレステロールの異常で血管が悪くなり、さらに高血圧が血管にダメージを与えてしまう。

 「血の巡りが悪くなると、細胞に必要な酸素や栄養素もうまく届けられず、身体に不必要な物質の排出能力も落ちてたまり、身体は弱っていく。代謝は長い年月をかけて悪くなるため、自覚に乏しいのです」

 月日を経て不要な物質が脳にたまり続けて認知症に。身体はうまく動けないと筋力は低下して衰弱。免疫力が低下するため肺炎といった感染症にもかかりやすくなる。これらの源流にあるのがメタボだ。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース