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【親を寝たきりにしない9つの処方箋】補聴器を買う前に耳鼻科に行こう 脳腫瘍が見つかることも…「年だから仕方がない」はダメ (1/2ページ)

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 「年だから耳が遠いのは仕方がない」と放っておくことは得策ではない。高齢者の難聴は、他の病気などが隠れていることも少なくないからだ。たとえば脳腫瘍が見つかったり、中耳炎で鼓膜に穴が空いていたり、耳垢がいっぱい詰まっていた、ということも。

 「脳腫瘍による難聴は耳鼻科で診断できますし、鼓膜の再生手術は意欲的な人なら90歳でも可能です。耳垢を取って聞こえがよくなる人も。補聴器を考えていなくても、まずは耳鼻科を受診してほしいですね」と東京都健康長寿医療センター(板橋区)耳鼻咽喉科医長の高橋正時医師は言う。

 耳鼻科で加齢性難聴と診断された上で補聴器を希望する場合は、その医師に引き続き相談したり、補聴器外来を標榜する病院を紹介してもらったりするといいだろう。前回説明したように、補聴器に慣れるまでには時間がかかるからだ。

 補聴器外来は「補聴器相談医」や「補聴器適合判定医師」といった専門医が在籍、さらに言語聴覚士や、補聴器の調整、アフターケアを行う認定補聴器技能者がいることもある。近くに補聴器外来がなければ、専門医がいる耳鼻科を訪ねよう。眼鏡店で補聴器を売っているので先にそちらに行く人も多いが、医師の診断、指示によって補聴器を微調整する必要があるので、まず先に耳鼻科を受診してほしい。

 補聴器は買って使い始めた後、専門医が本人の意見を聞きながら微調整していく。うるさいからといって音を小さくしすぎると訓練にならないので、励ましながら慣れていくように伴走するのが専門医の役割だ。

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