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【マンガ探偵局がゆく】実は古いマンガと落語の熱愛関係 手塚治虫に入門勧めた春団治 (1/2ページ)

★ミッション2 マンガと落語の熱愛情報を追え

 「マンガ探偵局」とは、依頼人の要望によりマンガに関するさまざまな調査をするプロフェッショナル。今回の依頼は女性から。

 「落語の世界を描いた雲田はるこさんのマンガ『昭和元禄落語心中』にはまって、先日初めて寄席に行ってきました。落語っていいですねえ。そこで、マンガと落語の関係をもっと知りたいので、調べてください」

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 近頃、落語の人気が沸騰状態だ。寄席に行けば満席で立ち見だし、人気落語家の独演会は前売り券があっと言う間に売り切れる盛況。その背景に、マンガがあったというのが面白い。

 実は、マンガと落語の熱愛関係は相当古くからあって、戦前の大ヒット作『のらくろ』の作者・田河水泡にはマンガ家になる前、落語作家として活躍した時期がある。代表作は初代柳家権太楼の十八番で、のちに八代目橘家圓蔵らも演じた「猫と金魚」。

 マンガの神様・手塚治虫も落語と縁がある。デビュー前に、上方落語の重鎮だった二代目桂春団治のポスターの絵を頼まれたのだ。このとき、春団治は手塚治虫に入門を勧めたのだとか。もしも入門していたら日本のマンガはどうなったことか?

 落語好きのマンガ家、前谷惟光らが、古典落語のマンガ化に挑戦した作品も多い。有名なのは滝田ゆうが、古典落語38話をマンガ化した『滝田ゆう落語劇場』で、文藝春秋から単行本化されたほか、1990年11月から翌年11月にかけて、TVアニメにもなっている。桂三木助、三遊亭小遊三、柳家さん喬らが声の出演をつとめ、VHSビデオになっているのでぜひ探してもらいたい。

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