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【飯田達哉 酔いどれ師匠の酒場探訪】店主が恋した銘酒と地魚 全国から蔵元呼んでレアな日本酒も楽しめる「吟吟」(東京・大森) (1/2ページ)

★「吟吟」(東京・大森)

 古くから漁業が盛んで、品川宿と川崎宿を結ぶ東海道沿いの街として賑わった東京・大森。ここで生まれ育った石橋正之さんは、飲食業の魅力にとりつかれて大学を中退。2004年には念願かなって大森駅東口に大好きな日本酒を主役とした「吟吟(ぎんぎん)」を開いた。

 オープン当時は焼酎ブーム真っただ中。居酒屋でも日本酒は売れていなかったが、石橋さんは「私と近い世代の蔵元がすごく苦労していたのを見ていたので、微力ながら力になれたらと思い、すべてワンコイン以下の設定で日本酒メーンの居酒屋を持つことにしました」。日本酒はすべて1杯480円という価格設定は、今も変わらない。

 置いてある日本酒は裏メニューを含め常時50~60種類。有名銘柄ということではなく、すべて石橋さんが蔵に足を運んで、その味と作り手に惚れ込んだお酒だ。ここでしか飲めない限定酒もあり、日本全国から蔵元を呼んでレアな日本酒も楽しめる「蔵元さんを囲む会」もすでに300回を超えている。

 お通し(500円)は手のかかった5種類ほどの酒肴が少しずつ乗せられたもの。これだけで料理のレベルの高さがわかる。そしてこちらのお店で必ず頼みたいのがお造り盛り合わせ。山口県宇部から毎日空輸されてくる新鮮な海の幸だ。しかしなぜ宇部?

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