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【安達純子 今すぐ始めるインフル・風邪撃退術】「他人にうつすと治る」は本当か 風邪の潜伏期間は3~5日、症状出る頃に回復 (1/2ページ)

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 俗に風邪やインフルエンザは、「他人にうつすと治る」といわれる。他人にうつさないのは鉄則だが、都市伝説のようにまことしやかにささやかれているのだ。うつされる側はたまらない。では、なぜそんな話が広まったのか。

 「自分の治るタイミングと、他人の症状が出るタイミングが一致することから、病気の原因がわからなかった昔は、経験則でそう考えられたと思われます。ウイルスが原因とわかっている現代では、他人にうつすと自分は治るという考えは、誤りです」と解説するのは、東京大学大学院医学研究科・医学部微生物学講座の畠山昌則教授。『イラスト図解 ウイルス・細菌・カビ』(日東書院)を監修するなどこの分野の第一人者だ。

 インフルエンザや風邪の症状は、人にもよるが3~5日で増悪(ぞうあく=病状の悪化)から快方に向かう。自分がうつした他人は、3~5日の潜伏期間を経て症状が出るので、自分が回復しつつあるタイミングで相手が発症。結果として「他人にうつしたから治った」と、考えられたようだ。しかし、重症化する人もいるので、もちろん他人にうつすべきではないのは自明の理。

 「症状が出たときのくしゃみでは、たくさんのウイルスを含む何十万粒もの飛沫(唾が小さなしぶきとなって飛び散ったもの)が、2~3メートルも飛ぶと想定されています。くしゃみなどで他人にうつさないために、マスクや手洗いは重要です」

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