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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「迷」》あなたはどう? 洋服がしわだらけの女はきっと優柔普段

 ご近所の家の軒先に、衣類の入った段ボール箱が置いてあり、箱には太字で「ご自由にどうぞ」と書いてあった。箱の中身はまだ着られる洋服数枚。もう着ないけれど、ごみにするにはまだ惜しい。箱の主はそんな思いで洋服を軒先に出したのだろうか。

 もう着ない、なのに捨てられない。私のクローゼットにも、そんな洋服やバッグがたんまりとある。ぎゅうぎゅうと押し込んでいるから取り出しにくく、取り出せてもシワだらけで着て出かけられない。結局、たくさん洋服があるのに、いやむしろ、たくさんあり過ぎて、手持ちを把握しきれず、毎朝着るものに困る-という珍現象が起こる。

 仕方がないから、手前にある洗濯を終えた洋服を2、3日おきにぐるぐると着回しているだけ。こんなずぼらなことではいけない。一念発起し、冬物への衣替えにあわせ洋服を断捨離することにした。

 「お片付け」のプロを取材したときに聞いたのは、ものはすべて「使う」か「使わないか」で分けられて、使わないならその時点で処分対象となる、ということ。しかし、即断できないものも必ず出てくるため、「捨てようかどうか迷ったものを、いったん納めておく箱」を用意しておくと、サクサクと片付けが進む、というアドバイスだった。その方法で、衣装ケースからセーターやパンツを取り出しては「着る」「捨てる」「着ないけれど、捨てるか迷う」と仕分けを繰り返すと、捨てるのを躊躇(ちゅうちょ)した洋服を入れる箱の中だけがどんどん増えて、ゴミ袋の中にはシミや毛玉が目立つたった2、3着だけ…。これでは単に衣装ケースから段ボール箱に洋服を移動させただけだ。「捨てる」判断を先送りにばかりする自分の優柔普段さにあきれた。

 結局、優柔不断の塊は、段ボール2箱になった。それをどうしよう。冒頭の人のように家の軒先に箱を出すのは勇気がいる。妹に似合いそうな洋服をあげようと思うが、せいぜい1、2枚が限度で、それ以上はかえって迷惑になる。かといって、そのまま押し入れに段ボールをしまってしまうと元の木阿弥になるし…ああ、こうして優柔不断の塊と化した段ボールは、更なる優柔不断の堂々めぐりを招くのだった。(A)

 深夜番組「アメトーーク!」の26日のテーマは「捨てられない物」でした。芸人・椿鬼奴さんがずっと捨てられない26年前のスーツを着てダンスネタを披露しました。なんとか捨てずに活用できないか知恵を絞ってのことと想像し、テレビを見ながら「気持ち、分かる」とつぶやいてしまいました。

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。10月のお題は「迷」です。

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