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【安達純子 今すぐ始めるインフル・風邪撃退術】ワクチン接種だけでは不十分 睡眠、運動、食事で「調子がよい」状態をキープ (1/2ページ)

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 インフルエンザワクチンを接種すると、一般に感染しても症状は軽くなりやすいといわれる。しかし、症状が治まった後も、咳やくしゃみと一緒にたくさんのウイルスが放出される。その理由はなにか。

 東京大学大学院医学研究科・医学部微生物学講座の畠山昌則教授が説明する。

 「ウイルスは細胞内で増殖した後に、細胞を破壊して外に飛び出し、別の細胞に移ろうとします。それは、発熱やのどの痛みなどの症状に関わらず起こるため、症状が治まっても、2日間程度は、インフルエンザウイルスを放出することになるのです」

 大腸菌のような細菌は、自ら分裂して増えることができるが、インフルエンザウイルスはできない。いわば設計図だけを持っていて、工場は所有していないような状態。そのため、インフルエンザウイルスは、工場を乗っ取るように人間の細胞内に入り込み、設計図から自分と同じウイルスを大量に複製した後に、細胞を壊して外へ飛び出す仕組みだ。

 「ウイルスが感染した喉(のど)の細胞が壊されると、免疫(白血球)が働き始め、ウイルスと闘いながら破壊された細胞の後片付けを始める。この状態が、喉の痛みや発熱につながるのです。喉の痛みや発熱が治まっても、数は少なくなりますが、ウイルス感染細胞が存在してウイルスが飛び出していると、飛沫でウイルスを放出することになるのです」

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