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【安達純子 血圧を下げる新常識】1日9000歩の運動で「動脈硬化」のリスク軽減 こまめに身体を動かす習慣を (1/2ページ)

 日頃、運動習慣に乏しくても、「スポーツの秋に誘われて運動したくなる」という人がいる。高血圧では、ウオーキングなどの有酸素運動によって、血圧が下がるとの研究報告もあり、運動は高血圧の改善や予防には大切だ。そしてもうひとつ、高血圧で生じがちな動脈硬化にも、運動はよい効果をもたらす。

 「動脈硬化では、血栓につながるLDLコレステロールが血管壁に増えますが、HDLコレステロール値が高いと、肝臓に戻してくれるのです。今のところ、HDLコレステロールの値を高めるのに有効なのは、運動とされています」

 こう話すのは、動脈硬化治療に詳しい帝京大学臨床研究センターの寺本民生センター長。日本動脈硬化学会の診断基準では、LDLコレステロールが140mg/dlでは、血管壁に潜り込んだコレステロールによって、血栓が生じやすくなる。HDLコレステロールが40mg/dl未満では、血管壁の悪い作用のコレステロールをうまく回収できない。

 「低HDLコレステロールの人は、動脈硬化を促進させ、それに関わる病気の死亡リスクが高くなるが、がんなどの別の病気で亡くなる確率も高めることが、疫学調査で報告されている。病気のリスクを減らすには、高血圧やLDLコレステロールのコントロール、そして、低HDLコレステロールの改善は重要といえます」

 寺本センター長によれば、運動不足、肥満などはHDLコレステロールの値を下げる要因になるという。逆に、運動習慣を持つ人はHDLコレステロール値が高くなりやすい。しかし、そもそも運動不足でHDLコレステロールの値が低い場合は、どれだけ運動すればよいのか。

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