記事詳細

【長田昭二 ブラックジャックを探せ】安全で確実な尿路結石治療、TULで国内有数の症例数誇る 東京都立大塚病院泌尿器科、尿路結石センター医長・高沢亮治さん (1/2ページ)

★東京都立大塚病院泌尿器科、尿路結石センター医長・高沢亮治さん(44)

 人間が生涯で経験し得る最大の痛み-と称されるのが尿路結石の激痛だ。シュウ酸カルシウムなどで構成される結石が、尿管に詰まって腎臓の機能を落とす病気。痛みの大小に個人差があるが、あまりの激痛に救急車を呼ぶケースも少なくない。

 東京都豊島区にある東京都立大塚病院泌尿器科・尿路結石センター医長の高沢亮治医師は、尿路結石治療のスペシャリストとして知られている。尿路結石というと、機械的に発生させた「衝撃波」を体の外から結石に当てて砕く「体外衝撃波破砕術(ESWL)」という治療法が知られているが、石の強度や大きさによっては砕けなかったり、破砕した石の一部が残ってしまうこともある。

 そこで近年普及しているのが、尿道から内視鏡を挿入し、画像で結石を確認しながらレーザーを当てて破砕する「経尿道的結石破砕術(TUL)」だ。高沢医師はこのTULにおいて、国内有数の症例数を誇る。

 「砕いた後の石が自然に排出されるのを待つESWLに対して、TULは砕いた石を内視鏡で取り出せるので、確実な治療効果が得られる。最近は石をパウダー状に砕く技術も開発されるなど、技術開発が急速に進んでいます」(高沢医師)

 TULは麻酔下で行う「手術」で、3、4日の入院を必要とするが、安全性と確実性に優れた治療法であることから、日本でも今後急速な普及が予想されている。

 とはいえ、高沢医師はTULに固執することはない。結石の大きさや位置、性質などの条件によってはESWLあるいは経皮的腎砕石術(PNL=腰から腎臓に内視鏡を挿入して破砕する手術)を選ぶなど、柔軟な対応で治療成績を高める。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう