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【松浦達也 肉道場入門!】日本人と鶏との長~い付き合い 平安、鎌倉、戦国時代と絆の強さを感じさせる記述 (1/2ページ)

 肉と聞いて、あなたが思い浮かべるのは牛だろうか、それとも豚か。いや、実は日本人にとって、もっともなじみ深い肉は、鳥なのかもしれない。

 「肉」と辞書で引くと「食用とするため切り取られた鳥・獣・魚介類の体の柔らかい部分。魚介類を除いた鳥獣類の肉についていうことが多い」(大辞林)と書かれている。

 そう。順番としては、まず「鳥」があって「獣」が来る。日本人ともっとも長く付き合ってきた肉は鳥肉なのだ。

 日本の養鶏の歴史は古い。『古事記』『日本書紀』にも紀元前と紀元をまたぐ垂仁天皇の頃、「鳥養部(とりかいべ)」という記述が見られるという。

 古代において「鳥」「鶏」の記述は出雲地方(島根県)、上越地方(新潟県)、薩摩地方(鹿児島県)などで多く見られ、その分布は近隣諸外国との交易との関わりを土台に、それぞれに周辺地域に広がっていった。

 7世紀、飛鳥時代に入ると肉食禁止令が出る。当時伝来した、仏教との結びつきが指摘されることが多いが、646年に出されたお触れの中では農繁期に限った禁止令となっている。

 同時に飲酒を戒めていることからも、農耕の労力としての牛や馬を、食べてしまっては収穫が減り、財源が減ることを危惧したと考えるほうが自然だ。

 実際、当時は租庸調の導入など、税制改革が行われた頃。為政者側も税の徴収には関心が強かったと考えられる。

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