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【安達純子 血圧を下げる新常識】睡眠不足は大敵!あがる高血圧の発症リスク 日誌をつけて状況把握を (1/2ページ)

 秋になって気温が下がり始めると、血管が収縮して血圧は上昇しやすくなる。それに拍車をかける食生活だが、中でも注意しなければいけないのが睡眠だ。

 「海外の研究報告では、不眠症の人で5時間以下の睡眠時間の人は、6時間以上の睡眠の人と比べて、5倍以上も高血圧の発症リスクがありました。5~6時間睡眠の不眠症の人も3・5倍以上。よく眠れない状態は、血圧によくないのです」

 こう警鐘を鳴らすのは、『朝シャキーンと起きる方法』(セブン&アイ出版)の監修者で睡眠評価研究機構の白川修一郎代表。

 毎日ぐっすり眠れればよいが、仕事が多忙で夜の付き合いも伴えば、睡眠時間は短くなりがちだ。厚労省の2016年「国民健康・栄養調査」によれば、睡眠が「十分とれている」と回答した男性は、30~39歳で18・3%、40~49歳で18%、50~59歳は20・7%だった。60~69歳では35%に上昇するが、働き盛りの世代には満足な睡眠を得にくい状況が垣間見られる。

 「睡眠不足は生体リズムを乱し、自律神経やホルモンバランスを崩し、脳にも悪影響を与えます。結果として、高血圧に加え、糖尿病や肥満、心疾患、脳卒中、さらには認知症の発症リスクも高めるのです。睡眠が健康を左右するといっても過言ではありません」

 仕事のある日は5時間以下の睡眠で、休日に昼ごろまで寝る「寝だめ」は、生体リズムを乱すので健康には役立たない。とはいえ、「毎日ぐっすり寝た」という状況を増やしたくても、布団に入る時間が遅くなりがちなことはあるだろう。睡眠不足でイライラすると、交感神経やホルモンの働きで、血圧はさらに上昇しやすくなる。

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