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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】「地域連携」で呼吸器疾患医療のレベルアップに注力 神奈川県立循環器呼吸器病センター、呼吸器内科部長・萩原恵里さん (1/2ページ)

★神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科部長・萩原恵里さん(54)

 約20万人が暮らす(今年10月現在)横浜市金沢区。京浜急行線能見台駅から徒歩5分の高台に立つ神奈川県立循環器呼吸器病センターは、結核療養所を前身とし、約30年前に現在の名称に変更した呼吸器と循環器の専門医療機関だ。

 ここの呼吸器内科部長を務める萩原恵里医師は、呼吸器感染症やぜんそく、COPD(慢性閉塞〈へいそく〉)性肺疾患)など、呼吸器疾患全般を診療対象とする内科医。近年は「禁煙外来」も担当するなど、高度で広範囲な診療に取り組んでいる。

 そんな萩原医師が、最近力を入れているのが「地域連携」の強化。忙しい診療の合間を縫って、県内各地の「かかりつけ医機能」を持つ診療所を回り、強固な医療連携体制の構築を進めている。

 「ここに患者さんを送ってくれる診療所はもちろん、退院する患者さんを受け入れてくれる診療所や在宅医、高齢者施設などとの連携も重要。地域医療の充実が叫ばれる時代でもあり、医師同士のネットワークの重要性を強く感じます」

 同センターでは、例えば重症の気管支ぜんそく患者に対して、気管支サーモプラスティ療法と呼ばれる気管支鏡で肥厚した組織を焼灼する最新治療技術を導入している。こうした専門性の高い情報は「医師から医師へ」と説明することで、正確に伝わっていく。萩原医師の地道な取り組みは、県内各地の患者に福音をもたらしているのだ。

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