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【人とペットの赤い糸】子供が犬に読み聞かせで読書能力向上 親相手よりも不安軽減、高まる自己肯定感 (1/2ページ)

 近年、欧米では読む能力が低下している子供たちが増えている。子供によっては、他の生徒の前で本を読むとき人目を気にして、うまく読めない子供たちがいる。子供の読書能力は将来子供たちが大人になり職業につく際、また社会人としての必要な能力でもある。

 子供が本をうまく読むことができない場合、親は「読むのが下手ね」「もう少し上手に読めないのか」というような言葉を発する場合が少なくない。そうすると子供たちは、さらに萎縮し、本を読むのが苦手になってしまいかねない。

 しかしながら、子供が犬に向かって本を読み聞かせると、読むことへの不安が減少し、自己肯定感が高まることが知られている。子供が犬に本を読み聞かせると、犬があたかもおとなしく聴いているかのように子供には見え、犬に対しより多く読んであげようというモチベーションにつながる。

 子供の読み聞かせの能力を犬を介在して高める教育、「R.E.A.D.」(Reading Education Assistance Dogs)プログラムがある。1999年に米国ユタ州の図書館で始まったが、今では米国、カナダ、英国、イタリア、フランス、北欧諸国、アフリカ、日本で実践されている。このプログラムで読み聞かせの能力が2段階ほど上がったという報告もある。まさに、子供とペットの関係に赤い糸が深く存在するということだ。

 日本でも日本動物病院協会(JAHA)の先生方とボランティアの方々を中心にこのプログラムが実践されている。先日JAHAの年次大会で、このプログラムの成果について、ジャーナリストの大塚敦子氏と東京都三鷹市の市立三鷹図書館館長の田中博文氏が発表した。

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