記事詳細

【ドクター和のニッポン臨終図巻】菅原文太さん、がんとの“仁義ある戦い” 膀胱全摘を拒否「立ちションできなくなったら菅原文太じゃない」 (1/2ページ)

★菅原文太さん(30)

 この連載で先日、高倉健さんを書きました。健さんの死から半月後、もう一人の銀幕スターが旅立たれたことも忘れてはなりません。菅原文太さん、2014年11月28日死去。81歳。

 07年、文太さんは尿に血の塊を見つけて検査へ行くと、膀胱(ぼうこう)がんのステージ2と診断。全摘手術を勧められます。

 膀胱がんの発見は、血尿がきっかけになります。放っておくのは命とりです。早期発見であれば、ほとんどの患者さんが完治可能です。ただし治療後に再発しやすいのも、このがんの特徴です。

 文太さんは、膀胱全摘を拒否。交友があった鎌田實医師に、こんな相談をしています。

 「膀胱を摘出して立ちションができなくなったら菅原文太じゃない。何か、いい方法ないかな?」

 すごい台詞です。これ以上、菅原文太らしい言葉があるでしょうか。多くの医師は一蹴することでしょう。男らしさと命とどちらが大切か? くだらない、と。

 しかし私は、こういう選択もありだと思います。武士の一分とでも言うべき譲れない「何か」が、それぞれの人生にあるのです。

 鎌田医師は多くの専門医に声をかけ、温存療法をしてくれる医師を文太さんに紹介しました。治療内容は、3カ月の入院で抗がん剤を3回投与、放射線を23回、陽子線を11回照射するというものでした。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース