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【安達純子 血圧を下げる新常識】日常生活では正常も医療機関だと高くなる「白衣高血圧」 家庭での測定で見極めを (1/2ページ)

 医療機関を受診して「高血圧」と診断された患者の中には、高血圧治療薬を服用してかえって具合が悪くなる人がいる。薬の服用で血圧が下がり過ぎてしまうのが一因だが、その原因の一つとして考えられるのが「白衣高血圧」だ。

 高血圧治療の第一人者、東京都健康長寿医療センター顧問の桑島巖医師が説明する。

 「白衣高血圧は、医療機関で測定するときに血圧が高くなることを称します。日常生活では正常の範囲なのですが、診察室で高血圧と診断されて、処方された薬を飲むと血圧が下がり過ぎて具合が悪くなってしまうのです。それを見極めるには、家庭での血圧測定が重要になります」

 診察室に入ったときにドキドキすると、交感神経が優位になって血管がキュッと縮まるため、血圧は高くなりやすい。

 日本高血圧学会の治療ガイドラインでは、診察室での血圧は140/90(単位・mmHg)を超えると高血圧。わずかに超えているだけならば、すぐに診断されないが、180/110以上になると、高血圧治療を直ちに開始するレベルになる。

 白衣高血圧では、家庭測定で135/85未満の正常域にも関わらず、診察室で高血圧になってしまうため、高血圧治療薬を処方されることがあるのだ。

 「白衣高血圧は高齢の方に多い。血圧のコントロールが難しく、血圧変動を起こしやすいのが特徴です。1度目の測定では高くても、深呼吸をして交感神経を鎮め、2度目に測定するとスーッと正常値に戻るのは珍しくはないのです」

 高齢者で血圧変動が激しいと、医師や看護師を見ただけで血圧が急上昇することがあるそうだ。

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