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【ぴいぷる】医師・川島実氏、闘いの場をリングから診察室へ 注目集めた「現役医学生ボクサー」の今 (1/3ページ)

 「フリーの医師」。聞き慣れないこの肩書を耳にして思い浮かべるのは、顔に大きな傷を持ち、法外な手術料を要求する天才外科医か。はたまた「私、失敗しないので」が決めぜりふの凄腕美人女医か。

 「ブラック・ジャックは医師免許を持ってませんよ。私は月に20日ほど、北は青森から南は和歌山まで12カ所の病院を回り、日中の診療や夜間の当直を手伝っています。どこの病院も人手不足なので、喜んでもらえます」

 折しも、長すぎる医師の時間外労働について、厚生労働省が上限規制を議論する中、医師の新たな働き方ともいえるライフスタイルに至るまでには、さまざまなドラマがあった。

 奈良市出身で、全国有数の進学校である東大寺学園中学・高校(奈良市)に進学。勉学はもちろん、部活動のバレーボールにも打ち込み、文武両道を地でいった。

 「勉強はものすごく嫌いでしたが、得意ではありました。部活と勉強の切り替えがうまかったのだと思います。むしろ、体を動かさないと体調が悪くなりますね」

 高校3年の夏にインターハイ予選で敗退してから、本格的に受験勉強を始め、京都大医学部に現役合格した。

 「中学時代、辰吉丈一郎さんの熱烈なファンの友達に引きずられて僕も好きになり、試合を会場で観戦していました。高校のバレーボール部では受験勉強のため同級生が途中で退部していくのが歯がゆく、大学からは個人競技のボクシングを始めました」

 医学部に在籍しながらアマチュアボクシングを続けていたが、世界的なプロボクサー、オスカー・デ・ラ・ホーヤの活躍を見て「あいつを倒して億稼いでやる」と燃え、6年時にプロ合格。「現役医学部生ボクサー」として注目を集め、新人ボクサーたちの登竜門「全日本新人王決定戦」の決勝まで進み、各試合がテレビで全国放送された。

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