記事詳細

【ED治療最前線】男性更年期障害、疑うポイントは「朝立ちの消失」 うつ病との鑑別が大切 (1/2ページ)

★(2)

 EDは「男性更年期障害(LOH症候群)」の特徴的な症状の1つでもある。男性更年期障害の原因は男性ホルモンの分泌低下なので、内分泌障害で起こるEDというわけだ。獨協医科大学越谷病院・泌尿器科の井手久満准教授は、男性更年期障害を疑うポイントは「朝立ちの消失」という。

 「男性更年期障害は、イライラ、気力や集中力の低下、不眠などの心の症状も伴うので、うつ病との鑑別が大切。うつ病と間違えて抗うつ薬が処方されていると、さらに性欲低下やEDを悪化させてしまいます」

 血液検査で測る男性ホルモン(テストステロン)の平均値は年代によって違う。20代をピークに、40代では「13・7(pg/ml)」、50代では「12・0」、60代では「10・3」とされるが、実際には個人差がかなりあり、平均値より低いからといって必ずしも症状が出るとは限らないという。

 診療ガイドラインでは「8・5」を治療開始の目安にしているが、人によって幅があるので症状が出ていて平均値よりも低ければ治療(自由診療)が検討される。症状が出はじめる大半は40代後半からだ。では、ED治療薬(PDE5阻害薬)は効かないのか。

 「私も研究報告をしていますが、PDE5阻害薬を服用しているとテストステロンが上昇する場合があります。朝立ちの回数も増え、性欲も出てきます。男性更年期障害の症状が強く出るのはテストステロンが急激に低下するときで、その後はリカバー(慣れてくる)することもあるので、PDE5阻害薬で改善する場合もあります」

 しかし、ED治療薬が効かなければ「テストステロン補充療法」を行う。欧米では塗り薬が使われることが多いが、日本で認可されているのは筋肉注射のみ。一般的には、1回125mgのテストステロン製剤を2~4週に1回補充する。井手准教授は3回を目安にしているという。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース