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【ED治療最前線】死ぬまでセックス望むなら…ED治療の最終手段「陰茎プロステーシス手術」 医師「当院最高齢は85歳」 (1/2ページ)

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 これまでご紹介したED治療薬も海綿体注射(ICI療法)も効かない-となっても、あきらめるのはまだ早い。ED診療ガイドラインでも“最終手段”として第3選択肢にあげられているのが「陰茎プロステーシス手術」。勃起時に血液が充満する海綿体の内部に、手術で添え木となる器具(支柱)などを移植する究極の治療法だ。

 世界ではゴールドスタンダード(決め手)の治療法だが、日本では器具が未承認のため医師の責任で個人輸入しなくてはいけないので、実施する医療機関はほとんどない。国内で唯一、年間10例ほど行っているのは、東邦大学医療センター大森病院・泌尿器科。どんなED患者が対象になるのか。同手術の第一人者、永尾光一教授が説明する。

 「脊髄損傷や前立腺がん・大腸がんの手術による勃起神経が障害されたEDでは、海綿体注射が効きます。手術の対象となるのは、糖尿病などで動脈硬化が進み、海綿体注射でも血液が海綿体に十分入っていかないような血管障害のEDです。ただし、ヘモグロビンA1Cが8以上の糖尿病の患者さんは、感染症などのリスクが高まるので適応外になります」

 手術で移植する器具には2種類のタイプがある。「インフレータブル」タイプは、海綿体に挿入する2本1対のシリンダー、腹部に挿入する水をためるタンク、陰のう内に挿入するポンプの3つの部分からなる。陰のうのポンプを押すと、タンクの水が海綿体のシリンダーに送られペニスが勃起するという仕組みだ。

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