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【中原英臣 あの医療情報ウソ?ホント!】飲む時間によって変わる薬の効用 病気によって発生しやすい「魔の時間帯」 (1/2ページ)

 2回にわたって体内時計の話をしましたが、今回は体内時計が医学の分野で、病気の予防や治療に利用されている時間医学について話しましょう。

 病気によって発生しやすい「魔の時間帯」があることは、1970年代から注目されてきました。例えば、血液が固まりやすいのは明け方であり、その時間帯は血圧が急上昇する朝の目覚めと一致します。そのため心筋梗塞は午前中に多く発生します。

 約25時間を周期とした体内時計のリズムは太陽の光で調節され、体温、血圧、心拍数、ホルモンの分泌など多くの機能を制御しています。休息から活動に切り替わる早朝などリズムが大きく変化する時間帯は注意が必要です。

 リズムの乱れは病気につながります。血圧は昼間は高くなり夜間に低くなります。ところが体のリズムが乱れ、一日の変動があまりなくなったり、振り幅が大きくなると、心筋梗塞や脳卒中の発症が増えます。

 ぜんそくの発作は、深夜から明け方にかけて起きやすいことがわかっています。そのため、ぜんそくの飲み薬や貼り薬は、血液中の有効成分がこの時間帯にピークになるように工夫されています。

 動脈硬化を引き起こすといわれているコレステロールは夜間に合成されるため、コレステロールを下げる薬は夕食後に飲むように作られています。また、早朝に起きる血圧の急上昇を抑えるため、高血圧の薬は寝る前に飲むように設計されています。

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