記事詳細

【どこまで分かる その検査】抑うつ症状の鑑別を補助する「光トポグラフィー検査」 うつ病と双極性障害を見分けやすくなった大きな意義 (1/2ページ)

 患者の抑うつ症状がうつ病によるものなのか、それとも他の精神疾患によるものなのか見分けるのはなかなか難しい。それは体の病気と違って、血液検査や画像検査などで客観的に鑑別する手段がないからだ。

 しかし、その抑うつ患者の鑑別を補助する「光トポグラフィー検査」(以下、光トポ検査)が、2014年に保険適用になった。どんな検査なのか。同検査を導入している「銀座メンタルクリニック」(東京)の畠山秀丸院長が説明する。

 「頭皮の上から近赤外線を当てて、脳の前頭葉や側頭葉の血流量の変化を測る検査です。その結果はモニターに変化パターンの波形として表示されます。その波形の特徴によって、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症の3疾患が区別できるのです」

 具体的には、患者は近赤外線を発する光ファイバーケーブルの付いた帽子型の装置を頭にかぶる。そして、提出された1つの平仮名で始まる単語を答える作業を3問行う。この課題をこなしている最中の脳の血流量の変化を調べるのだ。所要時間は説明などを含めて10~15分、正味の検査時間は5分程度という。

 精度に関しては、国立精神神経医療研究センターなどが発表した研究結果では、うつ病の74・6%、双極性障害もしくは統合失調症の85・5%を正確に鑑別できたとされている。畠山院長がもつ感触も70~80%という。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース