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「プチぼったくり」居酒屋増 繁華街からキャッチが消えない訳 (1/4ページ)

 キャッチと呼ばれる「客引き行為」といえばキャバクラなど客席で接待される業態の店への勧誘のイメージが強い。しかし最近では居酒屋やカラオケなどへの「キャッチ」が増えている。しかも、この居酒屋などの店舗は、相場より微妙に高い「プチぼったくり」の店が多いのだ。今では多くの自治体で禁止され、取り締まりの末に逮捕者が出ているにも関わらず、繁華街の路上から「キャッチ」は消えない。最近では「プチぼったくり」を常習とする居酒屋などに雇われることが多い「キャッチ」の実態を、ライターの森鷹久氏がリポートする。

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 「悪質なキャッチに注意しましょう」

 東京・上野の繁華街に繰り返し響く無機質なアナウンス。そのスピーカーの真下にいた男性が、男ばかり三人で歩いた筆者達の元に駆け寄ってくる。

 「飲み、女の子、抜き、どれですか?」

 お兄さん、キャッチ? と聞くと“はい、キャッチっす!”と、悪びれるそぶりも一切見せず、笑顔で答える青年。キャッチが禁止されているはずの上野仲通り商店街で、しかも、今まさに通りには「キャッチについていくな」というアナウンスがなされているにも関わらず、実に堂々と“キャッチ行為”を行っている。そしてよく見ると、通りのあちこちにも、一目でキャッチと分かる若い男らが、少なくとも十数人はいた。

 「(取り締まりを)やってもやっても、キャッチはまたやってくる。まるで雨後の筍。一週間前に逮捕したやつが、またキャッチをやっている、なんてのもザラ。取り締まったという見せかけだけじゃないか、こう思われても仕方がない」

 こう語るのは、警視庁の捜査関係者。今年10月、8~9月にかけて上野の繁華街で悪質な客引き行為を繰り返したとして、警視庁はキャッチの男ら3人を逮捕した。こうしたキャッチが「迷惑防止条例」違反容疑のなかでもより罪が重くなる常習容疑で摘発された全国初のケースであり、その後、関西などでも悪質なキャッチが逮捕される事例が続出。東京だけでなく、全国に「キャッチ」が存在することも明らかになった。

NEWSポストセブン
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