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【ドクター和のニッポン臨終図巻】根津甚八さん、悲劇重ねた一つの病魔 顔が思うように動かない…悩まされるようになったうつ症状 (1/2ページ)

★根津甚八さん

 元俳優の根津甚八さんが静かに息を引き取ったのは2016年12月29日のことでした。年末のあわただしさの中で、この訃報を知らずに一年過ごした人も多くいるのではないでしょうか。

 事務所の発表によれば、死因は深部静脈血栓症および肺塞栓症に続く肺炎。まだ69歳でした。実は、その6年前に芸能界を静かに引退していたのです。

 根津さんは1969年、唐十郎氏が率いる「状況劇場」に所属。70年代に入ると、『影武者』や『乱』といった黒澤作品や、ヤクザ映画で重要な役どころを演じるようになりました。相手を射るような目線、陰ある二枚目ぶりに、女性たちはくぎ付けになりました。いえ、男から見ても本当にカッコよくて渋い役者さんでした。

 しかし、2001年ごろに右目の下直筋肥大という病魔に襲われます。眼を動かす筋肉の異常です。目の周囲の筋肉が肥大することで、視神経が圧迫され、視力低下、視野障害などが起こります。甲状腺疾患から、この病気を発症する人が多いようです。

 根津さんの場合は、ものが二重に見える複視という症状に悩まされていたようです。眼球突出など顔つきも変わってくるため、俳優さんにとっては、とても重大な病といえるでしょう。

 根津さんは、手術を6回繰り返しましたが、思うように顔つきが回復しなかったという情報もあります。役者の命である顔が思うように動かないのはどれほど苦しいことだったでしょうか。次第にうつ症状に悩まされます。

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