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【後悔しない がん治療法の選択】「補完代替医療」を認めやすくする3条件 望む治療法、選択する自由あっても反対される理由 (1/2ページ)

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 米国のがん患者で、「標準治療」を選ばず「代替医療」を選んだ人が5年以内に死亡するリスクは2・5倍になる、という研究結果を米エール大のチームが先日発表した。

 がんの「標準治療」とは、手術療法、薬物(抗がん剤)療法、放射線療法のことで、「代替療法」とは、標準治療や通常医療の代わりに行うもので、ハーブやビタミン投与などのことだ。

 このニュースに触れて「科学的に考えれば当然だ」と思う人は多いだろう。しかし、いざ自分や家族などの大切な人が「このままでは死ぬかもしれない」という状況に置かれたとき、藁にもすがる思いで別の手立てを考えてしまうのが人間だ。

 そこで、標準治療以外に何らかの療法を試したくなったときに、どうやって選べば患者の命や財産を減らさずに済むか、患者も家族も納得のいく未来を迎えられるのかをこの連載で考えたい。ちなみに筆者は代替医療は勧めず、標準治療を補う「補完医療」を含めた「補完代替医療」について説明する。

 患者は基本的に、保険診療以外は自分の望む治療法は何を選択しても自由である。なのに反対されることが多いのは、次のような問題があるため。逆に言えば、この3点をクリアすれば、医師や家族は補完代替医療を認めやすくなるはずだ。

 (1)標準治療が拒否される、あるいは効果が落ちる可能性がある
 (2)高価である
 (3)メカニズムが不明で似非医学の疑いがある

 (1)を避けるためには、標準治療はやめずに、医師と相談の上、他の療法を始めればよい。あるいは、標準治療を休み休み行いながら別の療法を行うことを認めてもらうことだ。もちろん、どうしても苦しければ標準治療をやめることは可能。医師との関係性を崩さないでおくことは、次善の療法に切り替えるチャンスを保つためにも大切だ。

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