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皮ごと食べられる種なしブドウ、高級ブランド化へ 長野、5年後初出荷目標 (1/2ページ)

 皮ごと食べられる種なしブドウの新品種「ブドウ長果11」の育成が完了し、新たな県産の高級オリジナル品種になるとの期待が高まっている。県内には既に、市場評価の高い「シャインマスカット」「ナガノパープル」があるが、県などは、これらと同じ価格帯で流通させ、国内外に出荷する市場戦略を描く。初出荷は平成34年9月を目指しており、全国屈指の「ブドウ王国」として、認知をさらに高められるのか注目される。

 ◆大粒で高い糖度

 新品種は、県果樹試験場(須坂市)が20年に開発に着手。皮ごと食べられるブドウの開発を目指し、複数の品種を組み合わせた269種類の個体の中から、旧ソ連原産で細長い実が特徴の「ユニコーン」と、シャインマスカットを交配させた苗木を選び、育成を進めていた。

 糖度が22~23%と甘いのが特徴で、シャインマスカットの19~20%、ナガノパープルの18~21%を上回る。1粒の重さは12~13グラムと大粒で、シャインマスカットとほぼ同じ大きさ。甘い上に、マスカットの香りがほのかに味わえる。

 ユニコーン系統なため皮は赤く、黄緑色のシャインマスカットや黒紫色のナガノパープルと色合いは異なる。県農政部は「バラエティーのあるブドウ贈答品として見栄えも重要だ」として、「ブドウ三兄弟」として売り出す戦略も描く。

 計画によると、34年には栽培面積を約100ヘクタールまで拡大する。出荷量も35年以降、約1200トンに引き上げることを目指すという。

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