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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】血糖値測定の「簡素化」で糖尿病の治療水準底上げ 「患者とともに考える医療」実践する松浦クリニック院長(東京都渋谷区)・松浦憲一さん (1/2ページ)

★松浦クリニック院長(東京都渋谷区)・松浦憲一さん(45)

 東京都渋谷区恵比寿1丁目。閑静な住宅地の一角にある「松浦クリニック」は、糖尿病治療を専門とする都市型診療所。院長の松浦憲一医師は、前院長の父から経営を引き継ぎ、4年目を迎える糖尿病専門医だ。

 「飛行機が好きで、本当はパイロットになりたかったんですよ」と屈託のない笑顔を見せるが、医学部に進んでからは父の背中を見て医道に専念。クリニックを継承する際には、「糖尿病治療を起点にした生活習慣病対策」を診療の柱に据え、「患者とともに考える医療」を実践してきた。

 そんな松浦医師が、いま力を入れているのが、血糖値測定の簡素化、低侵襲化-だ。従来の指先に細い針を刺して採血し、その血液から血糖値を測定する手法も重要だが、計測のたびに採血しなければならないという煩雑さが残る。

 そこで新たに開発されたのが、500円玉大のセンサーを常時患者の腕に貼付し、そこに専用のセンサーをかざすだけで、間質液に含まれる糖濃度を常時測定できるシステム。間質液中糖濃度を血糖値に変換することで、患者の血糖値の変化を連続的に見ることができる。これまでのように計測のたびに指先に針を刺す手間が省けるなど、患者にとっての利便性は高い。

 「従来のように“測定した瞬間”の血糖値ではなく、いま血糖値が上がっているのか、下がっているのか-というトレンドが見られるのが強み。低血糖によって引き起こされる糖尿病患者の事故を未然に防ぐことにも役立ちます」

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